※北朝鮮には採掘可能な天然ウランが推定400万トンあり、現在確認埋蔵量ナンバー1のオーストラリアを上回るとも言われていますが、北朝鮮は脱北者を装った工作員に「ウラン鉱は枯渇しかかっている」などと証言させて隠蔽に必死なようです。
 ウランに関しては北朝鮮は輸入をする必要もなく制裁も無関係であるため、秘密施設で濃縮・増産を続けている可能性は大いにあります。

 祖父の金日成、父親の正日と「非核化裏切り、合意破棄の歴史」を金正恩も踏襲しているわけですが、アメリカは経済制裁を強化し、米韓合同演習中止の見直しとともに早急に関係国による特別査察チームを派遣して調査できるよう強く要求するべきでしょう。

 筆者はこの問題に関して一貫して「北朝鮮が核を放棄することはない」と言い続けていますが、北朝鮮の姑息な駆け引きの裏に在日米軍を撤退させたいという中国の目論みも見え隠れするなかで、日米が譲歩する余地などあり得ません。

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高濃縮ウランの増産


【AFP=時事】米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)は6月30日、米当局者の話として、北朝鮮が核兵器の備蓄数と製造施設の一部を米国に隠蔽している可能性があると報じた。

 ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は先月12日にシンガポールで行われた北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長との米朝首脳会談後、「もはや北朝鮮の核の脅威はない」と高らかに宣言していた。

 しかし、米朝首脳会談後に集められた証拠には秘密の製造施設の存在や核兵器製造を隠匿する技術の進展が示されているとともに、北朝鮮が米国との約束に反して核計画を継続するつもりであることも示唆されているという。

 一方でNBCニュース(NBC News)は先週末、北朝鮮がここ最近、複数の秘密施設で兵器用の核燃料を増産していると初めて報道。

 NBCニュースは情報筋の話として、北朝鮮は核兵器を放棄せず、米政府からできるだけ譲歩を引き出そうとしていると指摘。
 また、情報当局者の話として「北朝鮮が核兵器の備蓄数を減らしたり、製造を中止したりした証拠は一切ない」「北朝鮮が米国をだまそうとしている明白な証拠がある」と報じた。

 秘密施設の存在を伝える報道が明るみに出た一方で、北朝鮮が公に存在を認めているウラン濃縮施設は寧辺(ニョンビョン、Yongbyon)にあるものだけだ。

 専門家らは、米政府がもっぱら寧辺にだけ焦点を合わせ、存在が判明している秘密施設を無視したいいかげんな取引に応じてしまうのではないかと懸念を示している。

 マイク・ポンペオ(Mike Pompeo)米国務長官は金委員長が非核化に真剣であると主張する一方、核廃棄の約束の詳細を詰めるため、金委員長と会談する意向も示している。
【翻訳編集】 AFPBB News 7/1(日)

金正恩
金正恩氏、6月19日、20日と3度目の訪中、「制裁緩和」を要請

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