※大阪ダブル選の圧勝で勢いづいたのか、橋下徹氏は「住民投票は勝つまで何度でもやっていい。公明党を壊滅させるまでやってもいい」とテンションを上げ、フジテレビ系情報番組「とくダネ!」で公明党の協力を引き出すための揺さぶり戦略を披露して維新幹部をさかんに焚き付けているようです。

 4年前、公明党に対して住民投票時に裏工作をした件を暴露されたことも忘れているのか、橋下氏の都構想への執着は尋常ではなさそうです。
 都構想に関しては、松井一郎氏も4年以内に再度住民投票を実施する方針を強調していますが、前回の住民投票時に莫大な経費(府と市で32億円弱)をかけて赤字財政の大阪にさらなる財政負担をもたらしたことをどう考えているのでしょうか。いずれにしても、巨額利権と中国の影がつきまとうこの問題は、世論の反発と非難を覚悟する必要がありそうです。   *

■大阪府議会日中親善議員連盟・会長、今井豊大阪府議(維新の会)
「大阪西成中華街構想」万博までに120店舗
店舗を中国に売却→夜の世界も完全に中国資本化し、中国マフィアの進出も

今井豊 維新の会

 大阪府知事・市長ダブル選で圧勝した地域政党「大阪維新の会」の松井一郎新大阪市長(同党代表)は8日、市役所で就任記者会見を行った。

 選挙戦の争点となった「都構想」の是非を問う住民投票時期について「今年の実施はない。市長の任期内で住民に判断してもらいたい」と述べ、4年以内の実施を目指す方針を強調した。
「都構想」前進の可能性=維新、市議会は過半数逃す

 都構想をめぐっては、5月にも制度案を決定する府市共同の法定協議会(法定協)が新たな府市両議員らによって再開する見通し。松井氏は「強引にやる必要はない。反対派の協力も得ながら中身の議論をしたい」と指摘した。

大阪維新コンビ
松井一郎氏(左)と吉村洋文氏(共に大阪維新の会)

 維新はダブル選と同日投開票の府市両議員選で選挙前を上回る議席を獲得した。しかし、目標とした単独過半数は府議会で達成できたものの、市議会では逃した。住民投票実施には他党の賛成を得なければならない。

 松井氏は「民意を尊重するかは公明党次第だ」とダブル選で対立した公明の名前を挙げ、都構想への協力を迫った。
 国政で維新は、公明の現職がいる大阪府と兵庫県の六つの衆院小選挙区に候補者を立てず、協力関係にある。松井氏は「人材は維新にいる。公明が全面対決するならば仕方がない」とも話し、公明の出方によっては対立候補擁立の考えを示してけん制した。
 吉村洋文新知事も8日、府庁に初登庁し、会見で「公明が都構想についてどう判断するか見極めたい」と語った。
時事ドットコム 2019年04月08日

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