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 ◇あおり運転、容疑者の交際相手の喜本容疑者も茨城県警取手署に到着

 茨城県のあおり運転殴打事件で宮崎文夫容疑者(43)を自宅マンションにかくまったとして、犯人隠避容疑などで大阪府内で逮捕された大阪市東住吉区の会社員、喜本(きもと)奈津子容疑者(51)を乗せた車両が19日朝、茨城県警取手署に到着した。
産経新聞 2019.8.19

暴れる宮崎文夫容疑者
抵抗して暴れる宮崎文夫容疑者(43)

 ◇あおり運転 逮捕の男 去年はタクシー運転手監禁の疑いで逮捕

 あおり運転をしたうえ、男性を殴ってけがをさせたとして逮捕された宮崎容疑者は去年、京都市内のコンビニエンスストアの駐車場にとめたタクシーの車内で、運転手を監禁したとして逮捕されていました。被害にあった兵庫県に住むタクシー運転手の男性(47)がNHKの取材に応じ、「何をしたいのか分からず、正気じゃないと思った」と振り返りました。タクシー運転手の証言です。

 去年3月21日の午前5時半ごろ、大阪中心部の繁華街で宮崎容疑者と連れの男性を乗せ、1キロほど離れたJR大阪駅近くのホテルに送りました。

 その際「荷物を持ってくるから待っていてくれ」といわれましたが、ホテル側とトラブルがあったようで、2時間近く待たされたといいます。

 天王寺区のJRの駅で連れの男性と別れて1人になったあと、宮崎容疑者の様子がおかしくなったといいます。
 百貨店や飲食店、車のディーラーなど20か所近くを次々に回らされたそうです。

 その間に阪神高速道路の環状線をゆっくり走るよう指示され、環状線を2周する間、宮崎容疑者は追い抜いていく車のナンバーを1台1台メモしていたということです。

 宮崎容疑者は途中で警察にひんぱんに電話をかけて「幅寄せされた」とか、「囲まれている、助けてくれ」などと話していたといいます。
 乗車していた時間は半日近くにおよびました。

 タクシーの運転手は、前日の夜から勤務していたため交代したいと申し出ても拒否されたそうです。
 さらに、車載電話を取り上げられたうえトイレにも行かせてもらえなかったということです。

 タクシーの走行経路が不審だったことなどから会社が110番通報してパトカーが駆けつけ、宮崎容疑者は逮捕されました。
 その後、起訴猶予となったということです。

 タクシー運転手は「何をしたいのか分からず。正気じゃないと思っていました。今回逮捕されたと聞いてほっとしました」と話していました。
NHK NEWS WEB 2019年8月19日

宮崎文夫

 ◇「傷害罪、道路交通法違反、横領罪、薬物鑑定も視野に」と警察庁関係者

 茨城県守谷市の常磐自動車道で男性会社員があおり運転を受け、殴られた事件で茨城県警に指名手配され、逮捕された会社役員宮崎文夫容疑者(43)が19日午前、移送先の茨城県警取手署に到着した。

 県警は宮崎容疑者の交際相手の喜本奈津子容疑者(51=大阪市東住吉区)も犯人隠避容疑で逮捕している。

「逃げも隠れもしませんから!生野警察署に電話させてください!」
「東住吉警察署には嫌な思い出があるんです!」
「何されるかわからない!」

 大阪市東住吉区内の路上で18日午前、大立ち回りの末、身柄を確保され宮崎容疑者。帽子にサングラスにマスク姿で捜査員ともみ合いになりながら、大声で喚き散らした。

 あおり運転の際に同乗していた、喜本容疑者もその場に駆け寄り、「あおってきたのはむこうからなんですよ!」などと話していた。

 その後、大阪府警の警察官も駆け付け、怒号も飛び交い辺りは騒然となった。何とか捜査車両に乗せられた宮崎容疑者は東住吉署で傷害の逮捕状を執行され、午後には茨城県警取手署に移送された。

 宮崎容疑者は移送中も終始、顔を覆っていて表情をうかがうことはできなかった。茨城県警によると、調べに対して宮崎容疑者は「男性を殴ったことは間違いない」と容疑を認めているという。また喜本容疑者も宮崎容疑者を匿ったことを認めているという。

「とにかく社会的影響が大きい事件。傷害罪を固めてから、道路交通法違反、暴行罪、代車を返却しなかったことによる横領罪の適用も視野に入れる。挙動不審で薬物摂取疑惑も浮上しており、毛髪からの薬物の簡易鑑定も行われる予定だ」(警察庁関係者)

(本誌・羽富宏文)
週刊朝日オンライン限定記事 2019.8.19


宮崎文夫

 ◇宮崎文夫容疑者、10年前警察とトラブルで自宅“籠城”も

 ほとんど近所付き合いはなかったという宮崎文夫容疑者だが、近隣住民らによると、地元ではこれまでも、迷惑駐車など数々のトラブルを起こしていたという。

 近くに住む宮崎容疑者と同年代の男性は、「マンションの敷地から道路にはみ出す形で、いつも車が駐車されていた。右折してすぐの場所だったので、何度もぶつかりそうになった」と顔をしかめた。

 マンションの住民によると、住民が駐輪場として使用していた共有スペースに宮崎容疑者が突然、車を置くため、たびたび自転車が置けなくなることもあった。

  ◇「ガングロ、細眉、パンクTシャツで浮いた存在。研修成績も最下位」(元同僚)

 近所の男性(43)は「祖父が建てたマンションに約30年前に家族と引っ越してきた。僕らが通う地区の小学校ではなく、別の小、中学校に通っていた。見た目は気が弱そうで、目立つ存在ではなかった」と振り返った。高校は難関進学校に進み、関西の有名大学を卒業後、大阪市に本社を置く大手企業(キーエンス)に就職したが、すぐに退社したという。

 男性は「マンションの1階の店舗で自動車の販売をしていたが、うまくいってなかったようだ」とも証言した。男性は約10年前の、マンション前での警察との“トラブル”を鮮明に覚えているという。

「警察が(宮崎容疑者を)連行しようとしていたが、2時間くらいマンションに籠城し、最後は警察官に『コラッ! 入れ!』と怒鳴られて捜査車両に押し込まれていた。この地区は東住吉署の管轄なので、カミナリを落としたのは東住吉署の刑事さんだったのでは」。

 宮崎容疑者は18日、自宅マンション付近の駐車場に捜査員たちに取り囲まれた際、宮崎容疑者は「自分で出頭する」などと抵抗。捜査員が連行しようとすると、「東住吉署は嫌だ」などと主張し、生野署に出頭したいと叫んでいた。男性は「東住吉署には苦い思い出があるのかも」と話した。【松浦隆司】
 日刊スポーツ 2019年08月19日


宮崎文夫 喜本奈津子
交際のきっかけは「出会い系」

 ◇逮捕の男女は「出会い系」で知り合っていた…フジ系「グッディ!」

 19日放送のフジテレビ系「直撃LIVE グッディ!」(月~金曜・後1時45分)では、茨城県の常磐自動車道で今月10日、男性会社員(24)があおり運転を受け、車を停止させられた上、殴られた事件で、傷害容疑で茨城県警から指名手配された宮崎文夫容疑者(43)が18日に大阪市内の自宅マンション近くの駐車場で県警に身柄を確保され、逮捕された事件を特集した。 

 この事件では、宮崎容疑者と共に、犯人隠匿の疑いで交際相手の会社員の女(51)も逮捕されている。 

 番組では2人の関係にフォーカスを当てた。そして女の高校時代からの友人の話として「彼女は独身で結婚したくて。出会い系のアプリってあるじゃないですか。2月の下旬にあった時に『新しい人がこういう人で』って。『今、この人と付き合ってる』とか写真を見せてもらって」という話をプライバシー保護の音声で流していた。 
スポーツ報知 8/19(月) 

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