台湾国防部 台湾海峡中間線の座標公表

(台北 30日 中央社)国防部(国防省)は30日、中国大陸と台湾本島を隔てる台湾海峡の中間線の座標を15年ぶりに改めて公表した。
 中国人民解放軍が29日に開始した軍事演習の一部の範囲が中間線を越えていたとの指摘が退役軍人から出ており、国防部は中間線の定義の明示によってこの指摘の事実関係を否定した。

 国防部によると、中間線は北緯27度、東経122度と北緯23度、東経118度を結ぶ直線上。国防部は2004年に初めて座標を公表したが、以降座標に変更があったのかについて対外的な説明はしてこなかった。今回公表された座標は2004年の座標と同じ。

 人民解放軍の軍事演習は台湾の離島・金門に程近い、福建省南部東山島の周辺海域で8月2日まで行われるとみられている。

(游凱翔/編集:名切千絵)
CNA Japan 2019/07/30

中国軍 東山島の周辺海域で軍事演習を開始