吉川友梨さん9歳の誕生日:2003年3月
大阪府熊取町で2003年5月、小学4年生の吉川友梨さん(2018年現在 24)が行方不明になってから15年になるのを前に、友梨さんの父親(57)が17日、手記を公表した。
大阪府熊取町で2003年5月、小学4年生の吉川友梨さん(2018年現在 24)が行方不明になってから15年になるのを前に、友梨さんの父親(57)が17日、手記を公表した。
【以下、手記全文】
15年という時間はすべての事柄を過去のものにしてしまう。
でも、私たち家族や当の本人の友梨にとっては、まったく過去どころか、たった今さっき事件がおこったような感覚です。その感覚のまま、何もできないまま、じりじりと時間だけが過ぎてきました。
なぜこんなことが起こったのか? しかもそれがなぜ、友梨なのか? まったく私には理解できません。
怒りを感じようにも、悲しいとかの感情を持つ前に、なぜ?
どうしたらあの娘がかえってくるのか?
いったい何がどうしたのか、どう気持ちを保っていたらいいのか、気持ちの悪い憂鬱(ゆううつ)な1日1日が積み重なって、ついに15年なんて、とんでもない時間が過ぎてしまいました。
●チラシを配る父親の吉川永明さん(右)と大阪府警・樋口真人捜査本部長(左)
どうしたらあの娘がかえってくるのか?
いったい何がどうしたのか、どう気持ちを保っていたらいいのか、気持ちの悪い憂鬱(ゆううつ)な1日1日が積み重なって、ついに15年なんて、とんでもない時間が過ぎてしまいました。
●チラシを配る父親の吉川永明さん(右)と大阪府警・樋口真人捜査本部長(左)
こんな想像をしたってなんの意味もないですが、何もなければ、今頃友梨は24歳の普通の社会人。
でも、その成長した姿を想像することすらできなくて、頭の中では9歳の誕生日のバースデーケーキを目の前にして、嬉しそうな満面の笑みで写真に収まっていた姿しか出てきません。
そしていつも最後は、私より誰より苦しい思いをしているのは、友梨本人なのだから、それを思うと私の気持ちなんか別にどうでもいいのだと。
20代の吉川友梨さん(イメージ)
どうか、こんな理不尽なことが起こったまま、そのまま15年間もそのまま、というのを感じてみてください。あの子がどんな思いで15年間過ごしているのか、想像してみてください。そして、なにがしか、どんな些細な情報であっても教えてください。なぜ、こんなことになってしまっているのか、教えてください。お願いします。
朝日新聞デジタル 5/17(木)
朝日新聞デジタル 5/17(木)
◇情報提供は大阪府警泉佐野署捜査本部◇
皆さまの情報をお待ちしています。
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072・464・1234
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→事件当日の行動と事件概要