◇緊急事態制限で国民を規制する裏で自由に会食、飲酒する自公政権の乱脈
二階俊博幹事長の最側近として知られる林幹雄・幹事長代理(74)。その林氏の長男で、後継者と目される林幹人・千葉県議(47)が、林氏からの寄附金100万円を政治資金収支報告書に記載していないことが、「週刊文春」の取材でわかった。幹人氏は収支報告書を修正する考えだという。
「大樹会」収支報告書の献金部分
1993年に初当選した林氏。経産相などを歴任し、現在9期目のベテランだ。
「二階氏の会見や会食には必ず付き従っています。先日も与党幹部の5人会食が批判されましたが、本来は自公の幹事長、国対委員長4人の会談だった。ところが二階氏には“通訳”代わりの林氏が必要だったため、5人になってしまったのです」(政治部記者)
二階俊博幹事長と“通訳(腰巾着)”の林幹雄幹事長代理
実は、林氏は今期限りで政界を引退し、次期衆院選は幹人氏が出馬する方向で調整が進んでいた。
「実際、幹人氏は6月頃から辻立ちを始め、7月下旬にも『親父は引退する』と言っていました。人脈はもちろん、政治資金の面でも、世襲政治家である幹人氏は父親の力を借りています」(県連関係者)
例えば、林氏が代表を務める政治団体「大樹会」の2019年分収支報告書によれば、同会は2019年1月21日、幹人氏が代表を務める「自由民主党千葉県成田市第三支部」あてに100万円の寄附金を拠出している。だが、「自由民主党千葉県成田市第三支部」の2019年分収支報告書には、この寄附金の収入の記載がない。
政治資金規正法に詳しい神戸学院大の上脇博之教授が指摘する。
「政治資金規正法違反の『不記載罪』にあたります。世襲政治家が経済的に恵まれていることなどへの批判も高まっているだけに、父親の政治団体からの寄附金処理を巡っては、より一層の透明性確保が求められます」
幹人氏は以下のように回答した。
「収支報告書を確認したところ、記載漏れになっていることがわかりましたので、早急に修正いたします」
だが、幹人氏を巡る問題はこれだけではない。
後援会関係者が明かす。
◇林幹雄氏に突き付けられた「長男・幹人氏の“不倫報告書”」
「林氏には引退したくても、できない理由があるのです。それは、幹人氏の不倫疑惑。後援会幹部から『幹人氏の国政転身は応援できない』と追い詰められているのです」
不倫については「事実ではない」と否定した幹人氏。だが、後援会幹部の依頼を受け、彼の行動を探偵が調査した「不倫報告書」が、父親の林氏に突き付けられていた――。
二階俊博氏の次男直哉氏は銀座で“深夜の酩酊”
◇「噴き出す政権の闇、世論は『菅政権ノー』一色」
8月25日(水)16時配信の「週刊文春 電子版」及び8月26日(木)発売の「週刊文春」では、幹人氏に関する「不倫報告書」の詳細や、林氏が後援会幹部から追及される2時間に及ぶ会合の音声、二階氏の次男・直哉氏の銀座での「酩酊写真」、安倍晋三前首相や麻生太郎副総理、二階氏らが挙って菅義偉首相の再選を支持する背景など、「噴き出す政権の闇」を総力特集している。
「週刊文春」編集部/週刊文春 2021年9月2日号
文春オンライン 8/25(水)
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菅首相と長男・正剛氏(左)