天皇陛下は26日、お住まいの赤坂御所で、歴代皇太子に受け継がれてきた御剣「豊後国行平御太刀(ぶんごのくにゆきひらおんたち)」を、皇位継承順位1位の皇嗣(こうし)となられた秋篠宮さまに伝える「行平御剣(ゆきひらぎょけん)伝進の儀」に臨まれた。
 御剣は10月22日に皇居・宮殿で行われる即位礼正殿の儀で、秋篠宮さまが帯剣される。

 宮内庁によると、御剣は後鳥羽上皇ゆかりの豊後国の刀匠が手がけたとされ、大正から昭和、平成と皇位継承の度に歴代の皇太子に伝えられてきた「由緒物」の一つ。陛下は上皇さまから伝進を受け、平成2年の即位礼正殿の儀で帯剣されていた。

皇室典範

 儀式はこの日午前、赤坂御所内で非公開で行われ、側近によると、モーニング姿の陛下が小田野展丈侍従長に御剣を託された。御剣はその後、侍従長により、赤坂御用地内にある赤坂東邸の秋篠宮さまのもとに届けられた。
産経新聞 2019.9.26

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