ストルテンベルグ事務総長

【ブリュッセル=横堀裕也】
 北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長が、29日からの日本訪問を前にブリュッセルのNATO本部で読売新聞のインタビューに応じた。

 事務総長は北朝鮮の核・ミサイル開発について、「欧州もミサイルの射程内に入ったと認識している。NATO加盟国も既に危機にさらされている」と述べ、脅威の認識を日本と共有すると表明した。

 事務総長は「NATOはこれまでも抑止力を通じ、弾道ミサイルの脅威から加盟国を守ってきた」と述べた上で、「NATOは反撃する能力も決断力も備えている。どの敵も攻撃を思いとどまってきた」と強調し、北朝鮮を強くけん制した。

 北朝鮮への対応については「対話のテーブルに着かせるためにも北朝鮮への圧力強化は必要だ。経済制裁も強く支持する」と述べた。
読売新聞 10/29(日)

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 ◇NATO事務総長が来日へ、北朝鮮問題が議題に

[東京 27日 ロイター]
 外務省は27日、北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長が29日に来日すると発表した。安倍晋三首相などと会談する。
 北朝鮮問題が主要議題になる見通しで、日本は圧力をかけ続ける現在の政策をNATOと共有したい考え。

 ストルテンベルグ事務総長は11月1日まで滞在。安倍首相のほか、河野太郎外相、小野寺五典防衛相と会談する。神奈川県にある海上自衛隊の横須賀基地を視察する。

 日本は中国の海洋進出も議題にしたい考え。サイバー防衛でも協力を深める。(久保信博)
ロイター10/27(金)