※懲戒請求者は江戸川区女子高生強盗殺人事件の被害者遺族
<事件概要>
 2015年11月12日、アルバイト先で知り合った同僚の女子高生(当時17)を「化粧品のサンプルをあげるからうちに来ないか」などと自宅に誘い、玄関に入ったところですぐに首を絞め殺害。下着を切り刻んで7000円を奪い、全裸の被害者を自宅の浴槽内に放置していた事件。

 被害者が若い女性で事件の内容が内容ですし、担当裁判官が下着姿の画像を多数投稿し続けているというのは遺族に対して配慮に欠けると指摘されるのは予想できたわけですから、別の裁判官に変更するなどできなかったものかと残念に思いますが、どうなんでしょうね。
 限られた人数で日々多くの裁判をこなすなかで、扱っている対象が感情を持った「人」であることを忘れていつしか「事件を機械的、事務的に処理する」という感覚に変わっていくというのはあるのかもしれません。

 いずれにしても裁判官は国家公務員ですから、「裁判官に対する国民の信頼を損ねた」ことを重く受けとめ、一方で個人の趣味嗜好、表現の自由を尊重して「懲戒」ではなく「戒告」とした最高裁の裁定は妥当であると考えます。

岡口基一
「戒告」処分を受けた岡口基一裁判官(52)

 ツイッターで不適切な投稿をしたとして東京高裁から懲戒を申し立てられた同高裁の岡口基一裁判官(52)の分限裁判で、最高裁大法廷(裁判長・大谷直人最高裁長官)は17日、「裁判官に対する国民の信頼を損ねた」として戒告とする決定を出した。

 岡口氏は17日夜に東京都内で記者会見し「最高裁は、あたかも私が『訴訟を起こしたこと自体がけしからん』と言っていると、高裁の申し立て理由にない事実認定をしている。がくぜんとした」と最高裁の決定を批判した。

 戒告処分は賞与に一部影響が出るが、裁判官の身分や基本的な待遇には影響しない。進退については「向こう(高裁)は最終的に(自ら)辞めさせるところまで持っていきたいのだろう。耐えられなくなったら辞める。若干辞めたいとも思っている」と話し、ネットでの発信は「15年以上やっており、同じようにやっていく」と述べた。

 東京高裁は「所属裁判官が戒告されたことは遺憾であり、重く受け止めている」とのコメントを出した。

 一方、岡口氏への懲戒処分を求めてきた、女子高生殺害事件の遺族、岩瀬裕見子さん(50)は「最高裁が岡口氏の行為を『間違っている』と判断してくれたことは良かった」と静かに話した。【服部陽】
産経ニュース 10/17(水) 

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