s★島本順光氏の判決は7月24日。

◆島本順光(のぶてる)氏主導の二つ目のビデオはなぜ撮られなければならなかったのか

――このテープは赤坂の防衛システム研究所の中で撮られた。
(中略)
見た人の話では、島本氏がかなり脅しめいた言葉で鈴木新(あらた)氏を追及している様子が見て取れたらしい。
2500万円でなく、3000万円使い込んだ……という内容があらかじめパソコンで打たれており、そこに鈴木氏の判を押させるのが目的だった。
しかし鈴木氏はすでに使い込みを認めているので、なぜまた同じことが必要だったのか。
確かにその点については疑問が生じる。

島本氏が自分は関係ないということを証明しておきたかったのかもしれないが(略

ただ、公選法違反に問われた配布リストが田母神先生に示され、2千万円の金が配られたことを知ってますよね……と尋ねられた際に、田母神先生がそれを知っていると了承したことが共謀の証拠とされた。←★
『田母神裁判傍聴記』(p.65~p.66)


――二月十三日に島本氏の事務所で撮ったビデオでは「了承したという発言をしていて、自分の知らないうちに、了承していなかったのに配ってしまったという話はしていない」と検事は指摘した。

それはなぜかという問い――と受け止めた私は、「責任追及をし始めると、鈴木氏を調べるのに島本氏の協力を得られなくなると思った」からだとまず答えた(というのも、これは法廷で話したことではないが、島本氏は、この時「閣下の決断で、皆さんに配ってあげたら喜んでました」と不自然に繰り返していた。←★
「田母神さんの責任で配ったんですよ」と言いたかったのだろう。 ←★
それだけに彼への責任追及が協力の妨げになるという危惧があったからだ。
『不徳を恥じるも私心なし 冤罪獄中記』(p.204)


◆島本氏、鈴木氏のことをほとんどの選挙スタッフ、関係者が疑いの目で見ていた模様。
 一つ目のビデオ(2015年2月10日)が撮られた経緯とは。

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[島本氏の個人事務所=防衛システム研究所(赤坂)]

――事務所には、島本氏、鈴木氏のほかにも、給料を払う女性事務員二名と男性のボランティアスタッフ二名の計四名がいた。彼らは「島本と鈴木が金を使い込んだのではないか」と疑っていたのだ。(p.33)

――資金横領の疑いが出ていることを赤坂署に相談し、調査についての助言も受けた。
 その後、二月十三日に島本氏の事務所で、鈴木氏の事情聴取が行われる運びになった。
 それを知った「田母神としおの会」の他のスタッフは、「島本もグルかもしれない。
 その前に我々だけでやりましょう」と言い出した。(p.34)
『不徳を恥じるも私心なし 冤罪獄中記』


(参考動画)
田母神俊雄氏 第9回公判後 詳細版 レポート「弁護人側の本人尋問で検察の脅迫が判明!」
平成28年11月17日
https://www.youtube.com/watch?v=CmkiMYVKouI
(19:20~)


◆関連記事
第9回公判後 詳細版レポート
「弁護人側の本人尋問で検察の脅迫が判明」

※領収証(下記要件)等を偽造した場合:
有印私文書偽造罪
行使の目的で,「他人の印章・署名を使用」して権利・義務・事実証明に関する文書・図画を「偽造」する罪。
法定刑は三月以上五年以下 の懲役(刑法159条1項)

領収書の要件は以下の通り(税務通達、判例ほか)
1)領収書であることを表す文言
2)領収の日付(確定日付)
3)領収者の氏名または商号、屋号
4)領収者の住所
5)金額


島本順光被告はなぜ念書を書き換えたのか
 →「私的流用」が「使途不明金」に変わり、横領が《借財》にすり替えられた

島本順光(のぶてる)氏の《島本メモ》が意味するものとは
 →検察がつい漏らした「目標は田母神さんなんです」

【考察】島本順光被告 赤坂豪遊編