※桜井誠氏は、外国特派員協会において武漢発新型コロナ肺炎における支那中共政府の責任を問う損害賠償請求訴訟の提起を報告し、また「あいちトリエンナーレ」の実行委員長である大村秀章知事を提訴すると明言し、即実行してきました。
 それらの活動の原動力になっているのは常に《日本ファースト》の思いであり、左傾化したマスコミによって「沈黙の埋没者」扱いにされてしまう声なき弱者の代弁者であろうとする覚悟でもあったように思います。

 後付けで張られた“ヘイト”のレッテルも、もとを質せば国際法も国際儀礼も守らない近隣国家に対する正当な批判に端を発したものであり、ある意味、反日国家、組織に汚染された政財界やメディア、司法の歪みに慣れきった大衆向けのスケープゴートとしてメディアによってミスリードされた結果という気もします。

 某国との“断交宣言”についても、いわば現代版「新脱亜論」の提言であり、時代の意思の反映であるという側面こそが強調されるべきであると筆者は考えます。

 某国を指してコバンザメ国家、雄アンコウのような国と評する歴史家や言論人が忖度ゆえに言及できない部分をフォローし、自ら矢面に立ち続けてきた氏の勇気と意志の強さに気づきはじめる人が徐々に増えてきた。その結果が先の都知事選での得票数約6割アップということなのかもしれません。 *

■雄アンコウの生態
アンコウの雄は深海底で雌に噛り付くと、そのまま雌の体の一部となって寄生する。最後は血液まで雌から供給され、一体化したまま生き続ける究極の寄生魚である。wikipedia

桜井誠

 新型コロナウイルスの感染拡大という特殊な状況下で行われた先の都知事選は、現職・小池百合子氏の圧勝に終わった。

 小池氏の勝利はある程度予想されたことではあったが、今回の選挙で衝撃的だったのは、過激な右派主張を繰り返してきたことで知られる日本第一党党首・桜井誠氏の約17万8000票という得票数だ。これは前回の都知事選と同じく全体で5位、得票数は6万票以上も増えた。

 桜井氏は「在日特権を許さない市民の会」の元会長で、今回の都知事選では新型コロナをめぐり2年間の「都民税、固定資産税ゼロ」のほか、「外国人生活保護の即時停止」といった排外主義的な主張を掲げた。

 2013年~2014年には、在日朝鮮人の女性フリーライター李信恵さんについて、インターネット放送などで「朝鮮人のババア」などと発言し、李さんが民族差別的な発言で名誉を傷つけられたとして、在特会と桜井氏に計550万円の損害賠償を求めた訴訟で、発言の一部が違法と認められ、2017年には最高裁で在特会側の敗訴が確定している。

 桜井氏のような候補者が得票数を伸ばしたことを問題視する向きも多い。ただ、その状況を批判することは容易いが、どんな人々が桜井氏に投票したかを知ることも必要だろう。今回は、いずれも桜井氏の運動や団体に関係していない一般の有権者3人に、なぜ桜井氏を支持したのか話を聞いた。

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「わかったうえで投票したんです」
「僕は別に政治に明るいわけではないし、主義主張もない。選挙も前回の参院選に行ったくらいで、これまでちゃんと選挙について考えたことはなかったんです。ただ桜井さんがレイシストだとか、差別主義者だとか色々言われているのはわかっていましたし、わかったうえで投票したんです」

 こう話すのは印刷会社勤務の青井幹夫さん(仮名・47歳)。今回の選挙まで桜井氏の名前も知らなかったという。

「正直、これまで桜井さんのことは知りませんでした。たまたま友人とのやり取りの中で名前を聞いたのかな。それで『桜井誠って誰だろう?』と思ってネットで調べてみたら、橋下徹大阪市長(当時)との意見交換会が十分弱で物別れに終わる動画を見て、面白いなと。刺さったのが、『だったらやってみろよ、男だったら一対一で! なんだよこの警備は。人に命守ってもらわなきゃ何もできないんだったら、最初から言うな!』という場面。男気あるなと思いましたよ」

 最初は面白がっていただけだったが、その後も桜井氏の動画をネットで漁るようになると、徐々に自分の中のある指向に気付いたという。

「正直、右とか左とか主張できるほどわかってもいないし、自分でも意識はしていなかった。話を聞いているうちに桜井が掲げる外国人生活保護の停止や、パチンコ規制といった主張に少しずつ共感できたんです」

 選挙戦を通じて桜井氏に共感する一方、マスコミの選挙報道に疑問を持ったという。

「今回の選挙報道を見ていると、桜井外しが露骨だったじゃないですか。写真や映像が出なかったり。桜井も『お前らこれどうせ放送しないんだろ!』と言っていた。乱暴な言葉遣いといった部分は別に支持していないですよ。もっとマイルドにやればいいのにと思いますけど、主張は間違っていないと思う」
他の都知事選候補者については、どのように見ていたのか。

「最初から小池百合子以外に投票しようとは決めていたんです。話題の『女帝』は読んでいませんが、信用できないというか、パフォーマンスが過ぎる。宇都宮健児は高齢すぎますし、山本太郎は話していることが詭弁に聞こえてしまう。自分の中で残ったのが桜井と小野(泰輔)でした。都知事はある程度東京のことをわかっている人にやってもらいたいという気持ちがあったので、熊本県の副知事だった小野よりは、という感じです。とにかく桜井さんが一番命かけて政治やってるなという感じを受けた。現状を変えられるんじゃないかと思ったんです。

 あと、できるできないかはともかく、都民税と固定資産税ゼロという公約も単純に惹かれたポイントでした。誰だって、税金はできれば払いたくないですよね」

三上玲奈
2016年に続き、メディアが徹底して桜井誠氏の存在を黙殺し続けた都知事選2020

「これまでに選挙にはほとんど行っていません」
 これまで選挙に興味がなかったというモデルの三上玲奈さんも、コロナをきっかけに桜井氏を支持するようになった一人だ。

「これまでに選挙にはほとんど行っていません。世の中もそれなりに上手くいっていたから、これでいいじゃんと思っていました。コロナ禍があって、仕事も全部キャンセルになった。考える時間ができて選挙に行きました」

 三上さんも友人から桜井氏の名前を聞き、ネットで情報を集める中で興味を持つようになったという。

「ほかの候補者が話していることは現実的じゃないように思いましたけど、桜井さんは話が具体的でした。日本国民が不利になるようなことではなく、自国民ファーストという感じです。過激な言動と言われるのも、ああいう言い方をして目立った方がみんなに届くからだろうし、一つの手段だと思います」

“いいね”も来ないけど批判も来ない
 投票しただけでなく、最近になってSNSでも桜井氏支持を公にしたが、反応は意外に薄いのだという。

「意外だったのが“いいね”も来ないけど、あんまり批判も来ないこと。政治関連の話題は触れたくないっていう感じのフォロワーが多いんです。中には反論してくる人もいましたけど、私は桜井さんの主張の方が納得できることが多かったですね。リアルの友達は、政治にはあんまり興味がないみたいで、意見を言っても『ふ~ん、そうなんだ』ってにごされることが多いです。選挙後に聞いた話だと、周りの子は結構、山本太郎に入れたみたいですけど」

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 接客業の真山奈々さん(仮名・30歳)も、過去の選挙で「投票しても意味がない」と感じていた一人だ。そんな意識が変わったのは、新型コロナの影響だったという。

「新型コロナの感染が広がりはじめた初期のころ、東京オリンピックや中国からの観光客などを巡る小池都知事の対応に違和感を覚えていました。ある時知り合いから、『あなたの意見は桜井誠に近いと思う』と言われたんです。調べてみるとニコ動のランキングで上位にランクインしていて、シンパシーを感じました」

 そのタイミングで、7月に都知事選があることを知ったという。

「今回の都知事選、面白くなかったですか? ポスターが並んでるだけで笑えるっていうか。若い人は、あれくらい面白くないと興味がわかないと思います。正直、当選するとは思ってなかったんですけど、桜井さんを支持していることを伝えたいっていうのが投票した理由かもしれません」

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 今回話を聞いた3人に共通していたのは、これまで政治や選挙にほとんど関心を持っていなかったこと。コロナ禍や都知事選をきっかけに桜井氏の存在を知り、自ら候補者の主張を調べていく中で支持するようになったということだった。桜井氏の排外主義的な主張については、知っているもののあまり関心を持っていない様子だったことも印象に残る。

 前出の青井さんが語ったように、今回の都知事選で桜井氏は「都民税、固定資産税ゼロ」を主張していた。コロナ禍で生活が不安定になった人も多い中で、カネの話を大きく掲げたことも「普通の人たち」から支持を得ることにつながったといえるかもしれない。

 桜井氏は選挙ポスターではソフト戦略をとったが、配信動画などでは過激な言動を続ける候補者であったことは間違いない。ただその一方で、彼を支持する人が増えている現実も知っておくべきではないだろうか。
(取材・文=常田裕/清談社)
文春ONLINE 2020年7月31日

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