※2021/08/23のブログエントリーの再掲です。

疫病神

 ◇菅首相「感染拡大を最優先に…」記者会見で“言い間違い”連発、「自滅の刃」

#「感染拡大を最優先」 #追悼式を「記念式典」  #福岡を「静岡」 
#原爆を「原発」 #「広島市」を「ひろまし」 #「不要不急の外出を徹底!」
#「人流」を「人口」 
#「タリバンの首都カブール」etc....


 自民党総裁選で「無投票再選」を目指し、無理ならば9月12日に緊急事態宣言を解除して衆院解散に打って出る――。そんな菅首相の「生き残り」への妄想が泡と消えた。横浜市長選の“惨敗”で地元有権者が突きつけたのは、来る総選挙では菅首相本人の当選すら危ういという現実である。

 ◇菅首相に重度の“認知症”疑惑 答弁拒否&原稿棒読み連発「バイデンより酷い」の声も

 菅首相は1996年の初当選以来、神奈川2区(横浜市西区・南区・港南区)で8戦連勝。しかし、2000年、03年、09年の衆院選では惜敗した旧民主党候補の比例復活を許し、決して安泰とはいえない選挙戦だった。

「特に自民党が下野した09年の『政権交代選挙』は厳しかった。民主党候補に猛追され、たった548票差の辛勝。地元事務所の車のナンバープレートの番号を『548』にし、自分への戒めに票差を刻み込んだエピソードは有名です。当時は選対副委員長で全国の選挙区への応援に回らなくてはならず苦戦を強いられた。首相として臨む次の衆院選も条件は重なります」(横浜市政関係者)

 前回17年の衆院選では次点に約7万6000票差で圧勝したが、神奈川2区の投票率は50.94%。全選挙区の投票率53.68%よりも低かった。
 当時は“史上最強の官房長官”ともてはやされた菅首相の絶頂期で、地元有権者も「結果は見えている」と投票所から遠のいていたのだろうが、今やムードは激変。それが浮き彫りとなったのが、今回の横浜市長選だ。

 菅首相は前国家公安委員長の小此木八郎候補の支援を公言。新型コロナ対応の合間を縫って後援者に「小此木をお願いします」と直電するなど「自分の選挙」以上に必死だったのに、不人気首相の肩入れは逆効果。投票終了と同時に野党系の山中竹春候補に「当確」が出る惨敗を喫したのだ。

「驚いたのは、投票前日に出回った情勢調査の結果です。横浜市内の衆院小選挙区ごとの情勢をまとめたものですが、総理の地元・神奈川2区でも小此木氏は山中氏に大差をつけられていた。地元有権者の世論も『菅政権ノー』なのかとア然としました。これでは総理自身の選挙も危ういのではないか」(自民党関係者)

悪相 菅義偉
「疫病神」「歴代総理の中でも稀に見る悪相」という声も

 ◇世論は『菅政権ノー』一色 現職総理が落選すれば史上初

 あとは野党の出方次第だ。立憲民主党は神奈川2区に09年の衆院選で隣の3区から出馬し、小此木氏を破った元職の岡本英子氏を擁立。共産党も候補を立てており、まずは一本化できるかが焦点となる。

「仮に現職総理が落選すれば史上初です。野党が神奈川2区を注目選挙区にして落選運動を展開すれば、その勢いは全選挙区に必ず波及します。候補一本化は最低条件。野党は有権者に『この人なら勝てる』と思わせるような有力候補を立て、本気度を示すべきです」(高千穂大教授の五野井郁夫氏=国際政治学)

 例えば、れいわ新選組の山本太郎代表は依然として選挙区は未定のまま。本人は「5つ程度に絞った」と語るが、その中に「神奈川2区」はあるのか。それこそ「れいわ」と「令和おじさん」の対決は注目を集めそうだが、はたして。
日刊ゲンダイdigital 2021/08/23(月)



ハマのドン 藤木幸夫
(右から)藤木幸夫氏、山中竹春氏、江田憲司氏(C)日刊ゲンダイ

◆横浜市長選で野党系候補が圧勝 “ハマのドン”が菅首相に「辞めろ言う」と一刀両断

 菅首相のお膝元である横浜市長選挙は22日投開され、野党候補が圧勝した。菅首相が全面支援した小此木八郎・前国家公安委員長が敗北したため、衆院選が迫る中で首相の求心力低下は免れない。

 20時の投票締め切り直後、立憲民主党(立民)が推薦する新人、山中竹春氏(元横浜市立大学教授)の当確が早々に伝わった。多くのメディアが山中氏の取材に来ることになったため、会場はビルの一室の選挙事務所から500人規模の場所に変更されるほどだった。

 山中氏は「コロナ対策、カジノIR(統合型リゾート施設)誘致対策が市民に届いた。カジノIRをやらないという宣言を早期にします。そのうえで必要な手続きに入ります」と挨拶。

 山中氏の選対最高顧問を務めた立民代表代行の江田憲司氏は囲み取材で、「選挙の中盤で勝利を確信した。自民党が分裂したことが勝因ではない。カジノ反対だけでも勝てなかった。いい受け皿があれば自民党恐るるに足らずということが証明できた。藤木幸夫さんはわれわれの精神的支柱。心強かった」と話した。

        *

◆関連記事
【広島・平和記念式典】菅首相、あいさつ読み飛ばしか 「不勉強かつ不誠実」被爆者団体が菅首相批判 →約1ページにわたる読み飛ばし、認知機能に問題

【日本の恥】天皇陛下の開会宣言に着席したまま…菅首相に「不敬にも程がある」と非難の声 →「元民青、不敬はわざと?」「恥知らず」「常識を知らない田舎者」

【都議選2021】投票率42・41%(-8.87P)、自公で過半数届かず →自民苦戦、政権交代時(2009年)より下回る33議席に

菅義偉首相の米研究機関(CSIS)での講演全文 →昼食会の申し入れも断られ、ハンバーガー1個を前に1対1会談

【GoTo利権】菅首相、長男が筆頭株主の飲食業者から献金770万円 / 自己破産した実弟はJR子会社の幹部に →長男・正剛氏が筆頭株主の会社から長年にわたり、多額の政治献金を受けていた

アイヌ政策推進座長 菅義偉