※母親の優里被告の「懲役8年」は軽いのではないかと思っていましたが、今回控訴したことで心からの反省はないと判断し、一審よりもさらに重い量刑になることを望みます。
 これは保護責任者遺棄致死というより、傷害致死、あるいは未必の故意による殺人というほうが相応しい事件ではないでしょうか。

※祖父が結愛ちゃんの遺骨を抱いて帰り、2019年9月現在、お墓には納骨しておらず、「かわいそうでたまらないので 、隣に置いていて寝ている」と法廷で証言したという情報も。 *

船戸雄大 結愛ちゃん暴行死事件

 ◇「理想の子であってほしい」→「全身171カ所の傷、《骨と皮》状態」と整合しない

 東京・目黒区東が丘1丁目14-3 サンハイム好2階で、船戸結愛(ゆあ)ちゃん(当時5)が虐待され死亡した事件で、傷害などの罪に問われた父親の雄大被告(34)が、初公判で起訴内容を大筋で認めた。

 逮捕時に比べて痩せた様子の雄大被告は、法廷で自身の心境について弁護側が説明するのを聞いて、静かに涙を流し、ハンカチで拭っていた。

 船戸結愛ちゃんの父親・雄大被告は2018年2月、娘にシャワーで水をかけ、顔を拳で複数回殴るなどしたうえ放置し、3月には死亡させた罪などに問われている。
FNN PRIME 2019年10月1日 

船戸雄大 イラスト

 ◇母親の優里被告は「懲役8年」の判決(9月17日)を不服として控訴

 東京都目黒区で昨年3月、船戸結愛(ゆあ)ちゃん=当時(5)=を虐待し死なせたとして、保護責任者遺棄致死や傷害などの罪に問われた父親の雄大被告(34)の裁判員裁判の初公判が1日、東京地裁(守下実裁判長)で開かれた。雄大被告は起訴内容を大筋認めた。

船戸優里

 母親の優里被告(27)は9月17日、保護責任者遺棄致死罪で懲役8年の判決を言い渡された。
 判決は、雄大被告から頻繁に説教されるなどの心理的ドメスティックバイオレンス(DV)を受けていたと認定。
 その上で「雄大被告の暴行を認識しながら、結果的に容認した」とした。弁護側は判決を不服として控訴している。

 起訴状などによると、雄大被告は昨年1月下旬ごろから、結愛ちゃんに十分な食事を与えず、暴行するなど虐待。衰弱していたことを認識しながら、虐待の発覚を恐れて医療措置を受けさせず、3月2日に低栄養と免疫力低下で引き起こされた肺炎による敗血症で死亡させたとしている。
産経新聞 2019年10月1日

船戸結愛 栄養失調

 ◇「異常なくらい痩せ、骨と皮しかなかった」=救命措置の消防隊員の証言

 東京都目黒区の船戸結愛ちゃん=当時(5)=が虐待死した事件で、傷害と保護責任者遺棄致死などの罪に問われた父親の雄大被告(34)の裁判員裁判の初公判は1日午後も東京地裁(守下実裁判長)で続き、結愛ちゃんの救命措置に当たった消防隊員が証人として出廷、「異常なくらい痩せ、骨と皮しかなかった」などと証言した。

船戸結愛
香川県善通寺市の共同墓地にある船戸結愛ちゃんのお墓(左)

 証言によると、隊員は結愛ちゃんが死亡した2018年3月2日、雄大被告の119番で自宅アパートに駆け付けた。被告はベランダから慌てた様子で「早く来てくれ」と叫んでいた。

 結愛ちゃんはパジャマ姿で布団に横たわっていたといい、隊員は「あばら骨が浮き出て、手足は骨と皮しかないくらいだった。顔は土気色で頬はこけ、目の周りが腫れていた。あざや傷がたくさん見えた」と証言。
 痩せこけた結愛ちゃんについて、雄大被告が「数日前から具合が悪く、食事はあまり取れていない」と説明したという。 
時事ドットコム 2019年10月1日

優里被告が雄大被告と再婚する前の船戸結愛ちゃん
母親の優里被告が雄大被告と再婚する前の幸せそうな結愛ちゃん

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 →目黒区東が丘一丁目14-3サンハイム好2階の自宅に乾燥大麻1.2gを所持していた疑い
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 →死亡時の体重12.2㎏、全身に170か所以上の傷やあざ
【虐待死】船戸結愛(ゆあ)ちゃん(5)ノートに悲痛な手紙「もうおねがい ゆるして ゆるしてください」 →結愛ちゃんは、朝食はスープ1杯、昼食は米を茶わん3分の1、夜は茶わん半分程度しか与えられず、最後は衰弱のため食べる事も出来なくなっていた。
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