※中国海警局(人民武装警察隊)は第二の中国海軍ともいわれ、海警2901、3901などは海保の最大級の巡視船「しきしま」をはるかに上回る排水量を持ち、ヘリコプター2機搭載、76mm速射砲や30mm機関砲、14・5mm連装機関銃を装備しています。
 中国は同クラスの船を20隻にする計画を進めており、武器の標準装備だけでなく大型化することで給水効果で相手の船を引き寄せ、故意に衝突させて沈めるという《衝突戦法》を組み合わせ、無言の威嚇効果も狙っているといわれています。

参考画像
ダム穴
“ダム穴”:ダム湖排水時の湖水流入部分。いったん吸い込まれると動物もボートも自力では脱出不可能。

 石垣島に陸自を配備する計画が進められつつあることに対する牽制のため、尖閣周辺への中国巡視艇や武装漁船による領海侵入もますます活発化することが予想されます。

 もはや海保(国交省管轄)と県警では手に負えないのは明白であり、自衛隊配備の強化は必須ですが、首里城の焼失でも明らかになったように、沖縄における自衛隊忌避の方針が、防衛・安全保障問題だけでなく、防災管理や重要文化財・海洋資源の保護、漁業にも多大な損害を与え、沖縄全体に危機をもたらしているといっても過言ではありません。 
 沖縄の反日左翼メディアとタッグを組んだ「反日・親中」政治家らの暴走で、沖縄は中国による侵略を加速させ、自ら深刻な事態を招いている状態といえます。 *
 
巡視船 れいめい
石垣島に配備予定のヘリコプター搭載型巡視船「れいめい」(6500㌧級)

 尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺の領海警備をめぐり、海上保安庁が最前線の拠点となる石垣島(同市)に最大級の新型巡視船を配備する方針を固めたことが13日、政府関係者への取材で分かった。

 中国側は公船の大型化や武装化を進め、尖閣周辺海域での連続確認日数は同日で63日と過去最長を更新。海保は有事対応の体制強化に向け、同海域を担当し、石垣島を管轄する第11管区海上保安本部(那覇)に最大巡視船を初配備することとした。

中国海警 2901
中国海警局の1万2000トン級巡視船「海警2901」

中国海警局 海警3901
中国海警局の1万2000トン級巡視船「海警3901」

 新型船は、海保最大級のヘリコプター搭載型巡視船(PLH)。総トン数約6500トン、全長約150メートルで令和3年度の配備を目指している。

 海保は現在、尖閣周辺で専従の大型巡視船12隻を中心に対応。新たなPLHは専従体制の枠組みに含めないが、実質的に尖閣領海警備の現場指揮船として運用する見通しだ。

 石垣島は尖閣諸島まで約170キロの最前線拠点で、海保は既に配備計画を地元に通知。石垣市などは今年、石垣港に岸壁延長180メートルの海保専用埠頭(ふとう)や関連施設を整備する港湾計画の変更方針を決定した。

 尖閣周辺の日本領海や領海外側の接続水域では中国海警局の公船の侵入が常態化。
 中国側は公船を大型化し、大口径の機関砲を搭載するなど武装化も進む。海保の分析では今年、海保が保有する1000トン型以上の巡視船が67隻なのに対し、中国側は同クラス以上の公船を145隻保有。
 海保は令和4年度にかけて71隻まで増強する計画だが、勢力差の拡大が懸念される。

大和堆

 また日本は尖閣周辺の警戒監視に加え、日本海の日本の排他的経済水域(EEZ)にある好漁場「大和堆(やまとたい)」での北朝鮮漁船の違法操業にも対応するなど「多方面作戦」を強いられる。

 こうした状況に柔軟に対応するため、令和4年度までに新型のPLH4隻、大型巡視船(PL)4隻、ジェット機6機などを配備完了する方針。
 今年も6500トン級のPLH「れいめい」が進水するなど、航続距離や速力の能力が高く、遠洋でも長期間活動できる大型巡視船の配備を進めている。