※北朝鮮は中国に事前通告することなく4回目の核実験を行い、「われわれの核とミサイルはアメリカだけを狙ったものではない。中国の北京に向けて撃つこともできる(北朝鮮軍幹部)」と発言し、さらに杭州G20 の直後に5回目の核実験を強行。ホスト国である中国の顔に泥を塗る形になった。

 5回目の実験に関しては北朝鮮の高官2名が実験前日に北京入りをして事前通告をしたが、これらはすべて労働党中枢の内部文書「方針指示文」に従ったものであり、派遣されたのが2名とも副官クラスであったところに北朝鮮の中国に対する強気な主張(=いまや我々は同等の立場である)が読み取れる。

 アメリカに下駄を預けられた形の中国の説得を蹴り、ロシアの反対を押し切って6回目の核実験をするのか、するとしたらいつなのか。

 金日成-金正日-金正恩は軍事行動を起こす際に数字のゲン担ぎをするともいわれていて、「カブ」の日を選んできた“実績”があるので、「9」かあるいは数字の和が「9」になる日を選ぶのではないかともいわれています。
 これから考えると筆者としては、4月23日、4月25日あたりがXデーの可能性もあるのではないかと考えますが、すでに情報戦に入っていますから、裏をかくことも裏の裏をかくことも十分考えられます。

(参考)
5回目の核実験→9月9日9時
金日成の誕生日→4月15日(一桁台の和が「9」)
金正日の誕生日→2月16日(2+1+6=「9」)
金正恩の「誕生日→1月8日(1+8=「9」)

豊渓里の核実験場
[北朝鮮・豊渓里にある核実験場:38ノース提供・ゲッティ=共同(6日)]

【ソウル=桜井紀雄】
 韓国の聯合ニュースは20日、大気中の放射性物質を採取する米軍の特殊偵察機WC135が同日、沖縄の米空軍嘉手納基地から日本海上空に向け、飛び立ったと報じた。政府消息筋の話として、北朝鮮による6回目の核実験に備えた活動との見方を伝えている。

 米軍は、2006年の1回目の核実験以降、北朝鮮が実験を行うごとに2機あるWC135のうち、1機を派遣し、放射性物質の探知に当たってきた。
 今回も6回目の実験に備えて同機を派遣。7日に嘉手納基地に到着していたという。

 ◇20日の発進は、本格的任務に向けた準備の可能性

 聯合ニュースはまた、「北朝鮮が20日、中国に核実験を行うと通知した」との未確認の情報があり、韓国外務省や国防省が確認に追われたとも伝えた。情報の真偽は不明。
産経ニュース (2017.4.20 19:25)


wc135

 ◇米軍の特殊観測機WC135 韓国上空に緊急出動=北朝鮮核実験に備え

【ソウル聯合ニュース】
 北朝鮮が6回目の核実験を準備しているとの見方が出ている中、大気中の放射性物質を探知し、核実験があったかどうかを判断する米空軍の特殊観測機WC135が20日、朝鮮半島東の東海の上空に緊急出動したことが分かった。韓国政府の消息筋は「北の核実験に備えた活動とみられる」と明らかにした。

 出動は北朝鮮の核実験が近く実施されるとの未確認情報を受けて行われたか、核実験が実施された場合の本格的な任務遂行に向けた準備活動である可能性が高いとみられる。

 WC135は7日、沖縄の嘉手納基地に到着し、任務遂行を準備しているとされる。

 北朝鮮の核実験を巡っては、「北朝鮮が中国に核実験を行うと通知した」という未確認情報が出回っている。

 別の消息筋はこの未確認情報について、「国防部や外交部など、関連官庁で確認に追われた」として、「WC135の緊急出動もこのうわさを受け、緊急任務遂行の意味合いで行われた可能性が高いとみられる」と述べた。

 韓国軍は北朝鮮が指導部の命令があれば、北東部の豊渓里でいつでも核実験を実施できる状態と分析している。

 米国は北朝鮮が1回目の核実験を実施した2006年10月から昨年9月の5回目の核実験まで、保有するWC135の2機のうち1機を東海上空に派遣し、放射性物質の収集などを行ってきた。
 2017/04/20 16:44
聯合ニュース