【台北時事】
 台湾の外交部(外務省)は1日、ナイジェリア政府の武装警察が6月30日に首都アブジャにある台湾の出先機関の職員を強制的に排除し、建物を封鎖したと発表した。

 ナイジェリアは今年1月、台湾に対して出先機関の首都からの移転、名称変更、人員削減などを要求した。

 ナイジェリアの一連の動きは、「一つの中国」原則の受け入れを拒む台湾の蔡英文政権に対する中国の圧力とみられている。
時事ドットコム2017/07/01

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◆台湾のWHO総会参加拒否=「民進党の責任」-中国

【北京、台北時事】
 新華社電によると、中国国務院台湾事務弁公室の安峰山報道官は8日、ジュネーブで22日に開幕する世界保健機関(WHO)総会への台湾参加について「今年参加できない責任は全て民進党当局にある」と述べた。

蔡英文総統 中国大陸と台湾を不可分とする「一つの中国」原則を受け入れない民進党・蔡英文政権に対し、参加を認めない姿勢を鮮明にした。
(右は蔡英文・台湾総統)

◇台湾、WHO招待状届かず=総会参加が困難に

 中国政府は、対中融和を進めた国民党・馬英九前政権時代の2009年から総会への台湾のオブザーバー参加を認めてきた。

 安報道官は新華社の取材に対し「民進党当局が『一つの中国』原則に基づく『92年合意』を受け入れないことが、台湾参加の障害をつくった」と強調。

「台湾参加の前提と基礎がなくなり、8年間続けてきた特別な配慮を継続するのは難しい」と語った。
時事ドットコム(2017/05/08) 


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◆台湾、WHOの技術会議にも半数以上参加できず=中国大陸の主張に反論

 台湾の対中国大陸政策を担当する行政院(内閣)大陸委員会の邱垂正副主任委員兼報道官は11日、世界保健機関(WHO)の技術会議への参加申請の半数以上が中国大陸の技術的な阻害により認められていなかったと明かし、中国大陸側の主張に反論した。

 中国大陸は10日、WHOの専門技術関連のイベントへの台湾の参加はスムーズで、台湾の専門家はWHO関連の技術会議などに参加可能だと説明していた。

 中国大陸は台湾の主権と地位を貶めていると邱氏は指摘。WHOの技術会議参加の際に中国大陸の阻害を受けているほか、WHOの専門家が台湾で会議などに出席する場合も中国大陸の同意が必須となっていると説明した。
 また、台湾は即時に感染症の情報を得ることもできないと述べた。

邱垂正副主任委員兼報道官 邱氏は、中国大陸が台湾の人々の健康や安全に一切配慮していないのは明白であり、事実にそぐわない言論によって責任を逃れ、焦点をそらしているだけだと非難した。

 政府は最後の一刻まで努力を続け、これを両岸(台湾と中国大陸)関係の重要な指標にすると表明。
 WHOに対しては、WHO憲章を遵守し、台湾のWHO総会参加について賢明な決断をするよう呼び掛けた。
(繆宗翰/編集:名切千絵)
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