※「防犯カメラなどの膨大な情報から中国警察が居場所を突き止めた」ということですから、数年前から導入されている顔認証システムによる捜査に引っかかったということでしょうか。

「100ミリ秒(0.1秒)で顔を特定、全国民を3秒以内で認識可能」な顔認証メガネをつけた警官が駅周辺を見張り、1億7000万台の監視カメラや鳥型ドローンなどと連携して探せば、人口十数億人の中に紛れ込んだ逃亡犯も簡単に特定されてしまう、そんなAI監視社会がすでに確立されているわけですから、香港の人々が未来を悲観して命がけで抵抗を続けているのも頷けます。 *

労栄枝 法子英
労栄枝容疑者(45)と法子英元死刑囚

 ◇上目遣いで瞬き。逮捕直後のアヒル口の女から緊張感は感じられず

 中国で7人を殺害したとして、20年以上も逃げ続けた女の逮捕の瞬間をカメラが捉えました。地元メディアで「美人殺人犯」と報じられた女とは。


 地元メディアが「美しい蛇」「美人殺人犯」の逮捕と報じた労栄枝容疑者(45)。彼女を知る人は30代だと思っていたといいます。
 中国の各メディアは今回の逮捕劇を一斉に報じています。新聞には大きく写真入りで7人の命を奪った女が20年経って網に落ちたと伝えています。

 1996年、江西省南昌市。当時22歳の労容疑者、彼女には恋人がいました。10歳年上の法子英元死刑囚です。後に逮捕されて死刑執行されました。
 労容疑者はキャバクラで働き、彼女が誘惑して連れ込んだ地元企業経営者の男性から恋人の男が金を奪って殺害。
 さらに、男性の自宅で妻と3歳に満たない娘を殺害したというのです。

 2件目の事件は1997年。
 2人の女性から金をだまし取って殺害。逃走を続けます。

 そして1999年。3件目の強盗殺人事件が起きます。
 警察に囲まれて部屋の片隅でうずくまる男。自作の銃を手に立てこもったのです。
 労容疑者が男性を誘惑して自宅に連れ込み、恋人の男が身代金を要求して殺害。

 さらに、工事をすると嘘をついて大工の男性を呼んで殺害したというのです。
 催涙弾を撃ち込まれた男は発砲して応戦。しかし、足を2発撃たれて逮捕されました。男は取り調べに対し、3件の強盗殺人の他にも2人の殺人を認めています。

 恋人の男は裁判で死刑判決を受けて刑はすぐに執行されます。
 ただ、労容疑者の方はそのまま行方をくらまし、そして複数の偽名を使ってクラブでホステスなどをしながら各地を転々とします。

労栄枝  

 最初の事件から20年。彼女はシェリーと名乗ってクラブで働いていました。
 クリスマスには女神のシェリーと彼女をメインにしたポスターが作られるほど。

 スタッフによりますと、「甘えた声で人気があった」といい、売り上げも多かったそうです。
 しかし、そんな彼女に捜査の手が伸びていました。
 防犯カメラなどの膨大な情報から中国警察が彼女の居場所を突き止めたのです。
 交際していた男性が経営するショッピングモールの時計店を手伝っていたのでした。

 逮捕の瞬間、彼女は抵抗する様子もなく警察官に素直に従いました。
 地元メディアによりますと、恋人の法元死刑囚と出会った時は彼女は小学校の教師でした。
 法元死刑囚が逮捕された後、1人で逃げ続けた彼女は「結婚はしない。家庭は持たない」と話していたといいます。
ANN 12/6(金)

顔認証メガネ
顔認証メガネと監視カメラの顔認証システム

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