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■2007年10月16日(火)に兵庫県加古川市で発生した事件。

【事件の詳細】
 2007年10月16日の午後6時頃、加古川市立別府(べふ)小学校2年生の鵜瀬柚希(うのせ ゆずき)ちゃん(当時7歳)が公園から帰宅。

 加古川市金沢町1208の自宅前で出迎えた姉と会話をかわし、自宅東側に自転車を置いて家に入ろうとした際、何者かに刺され死亡。

●死因は胸と腹部を刺されたことによる失血死。
 胸の刺し傷は心臓に達する深さで、腹の傷も内臓に達しており、強い力で突き刺されたとみられる。

 肋骨に損傷が無かったことから、犯人は凶器の刃物を寝かせる状態で刺したとみられる。
 防御創など他の傷はなかった。

 事件発生当時、家にいた家族4人(祖母、母、姉、妹)が女児の悲鳴を聞いてすぐに駆けつけたが、すでに犯人の姿はなかった。
 →当時の日没は17:25頃で、あたりはすでに暗かった。加古川市金沢町1208

 →事件発生直後、自転車に乗った男が現場から西に約80メートル離れた幹線道路を大声を上げながら通り過ぎていくのを、複数の人が目撃。

 →現場周辺では事件前後、男が叫ぶような声を聞いたという情報があるほか、若い男が付近を歩いている姿も目撃されている。

・119番通報により18:08頃~救急隊が現場到着。
・18:12~災害医療センターのドクターカーを要請。
・18:14~搬送開始。
 救急車内で女児は救急隊員の「誰に(刺されたのか)」との問いかけに「大人の人」「男」と答える。
・18:30~容体悪化。
・18:36~意識不明状態に。
・18:38~大蔵谷インターでドクターカーと合流。応急処置開始。
・18:39~心肺停止状態に。
・18:51~県立こども病院に搬送。
・19:45~死亡確認。
 
 ※少女は胸と脇腹を正面から刺されており、犯行現場近くに凶器と思われる果物ナイフが捨てられていた。

【家族構成】
8人家族(敬称略)の事件当時の所在
祖父(54歳):土木作業員=水間 一(みま はじめ)→不在
祖母:在宅
yuduki
母親の弟:高校生 →不在
母親の弟:中学3年 →不在

母親(27歳):無職=水間江梨香 →在宅
被害者姉:小学三年生 →在宅
被害者(二女):市立別府小学校二年・鵜瀬柚希(7歳)●
被害者妹:幼稚園児 →在宅
 ※母親は当時離婚して実家に戻っていた。

 ※現場は見通しの良い道路に面した家。
  事件後、他の家族は引越して家は取り壊された模様。
  (下が北)
加古川市別府小学校2年

          *

◆「加古川女児殺人事件」の約1年前の2006年9月28日(木)午後6時過ぎ、近くのたつの市で当時小学4年生の女児が学習塾から帰宅しようと路上に出たところ、30~40歳で身長約170センチの男に刺された。

 女児は左胸の下など3カ所を刺され、肝臓と肺に達する重傷で、加古川の事件と状況等が酷似している。
 →この事件も未解決のまま。

たつの市

 

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