※日本の中国化を狙う維新の会が女性宮家創設のため、皇室典範の改正を含めた検討をはじめたようです。
 「皇胤」断絶を狙う「女性宮家」論者たちの巧妙な犯罪的手口に騙されてはいけません。
 皇統維持の問題解決は、不可逆的な皇室典範「第九条」、「第十二条」の“改悪”などではなく、皇籍を剥奪された旧宮家の皇族復帰以外になく、天皇制破壊運動を推し進める共産主義者たちの皇胤絶滅プランを徹底的に潰すことが重要です。     *

■皇室典範第九条:「養子の禁止」
■ 〃 第十二条:「皇族女子の臣籍降下」

もし女統を立つ、皇統直ちに他系に移る、ここにこれ皇統を絶滅するといふ」伊地知正治‐1882年

旧宮家
自主的な皇籍離脱ではなく「剥奪された」というのが正しい表現です。

 ◇和の国、和の心―― 天皇陛下と日本 ~長根英樹  
 
 旧宮家の皇族復帰、万世一系の皇統を維持してゆく、という姿勢は、【日本がこの先も日本であり続ける】という決意表明でもあるのだ。 

戦後60年(2005年当時)、伝統ある旧宮家の復活は当然。 
日本は敗戦したけれど、頑張って補償もしたし、反省もした。 
あとは、本当の意味での再興を果たさなければ、いつまで経っても戦後は終わらない。 
真の国際人とは、己のアイデンティティーをしっかり保ちつつ、世界の人々と交流できる人間のことだ。 
己を偽って他国人にすり寄る人間は売国、亡国の人であって、真の国際人ではない。国際社会に於いては逆に嘲りの対象にさえなるだろう。 
己の姿を自覚できないままに他人と真に関わることはできない。 
世界の国々と、新しい関係を構築して行くには、まずは日本国として本来あるべき姿を取り戻すことが肝要だと思う。 
冷戦後の新秩序の中、これからの日本の姿を指し示す意味でも、伝統と文化を守って発展してゆくのだという決意の顕われとしての意味でも、旧宮家の皇族復帰は欠かせない。 

  皇位(=日本、和の心)の私物化は天皇とて許されない 
→ 皇位は先代、先々代(の君民含めた祖先)から預かって未来の子孫へと繋ぐもの 
→ 直系優先ではなく時に傍系に移ることで皇位の源泉を確認し、先祖(神武天皇) からの積み重ねの重さを再認識する仕組みが万世一系 

要するに女系ってのは、我が家かわいさ、我が子かわいさで、皇位を自分たち=現世代の既得権のように捉えて、自分のところ(直系)で相続をさせること。 

一方、万世一系、男系継承は、わが家かわいさよりも先代から預かった伝統、 歴史、蓄積の重み=皇位の源泉を重視して、これを守る義務感からいさぎよく他家(先代、先々代…に遡った男系男子)に相続させる継承方法。 

過去にも時代に応じて皇位継承のルールに変化があったが、何を変えて、何を変えなかったのかを区別することが大事。 
直系優先でなく、皇位を先代から預かったものとして男系継承、万世一系の原則だけは、どんなことがあっても守ってきた。 

吉川(弘之)座長は傍系に移ることが不安定などと言っているが、逆だ。 
今までの万世一系(男系)の継承方法は、何世代毎かに傍系に移ることを前提としている。 

吉川弘之座長 小泉純一郎
吉川弘之座長と小泉純一郎元総理:2005年11月

いつも天皇に男子、男孫が授かるわけではなく、こうした際に傍系の他家に移すことで、皇位が直系相続できる私的なものではない、皇位の由来は現天皇家にではなく、先代、先々代…と神武天皇に遡る歴史的な繋がりにあるということを君民共に確認できるような配慮が盛り込まれている継承方法なんだ。 

 すなわち、現役の国王といえども自分の子供に王位を継承することが出来ない場合があるというのが、直系相続主義ではない日本の皇位継承の大きな特徴となります。 
欧州の国王がこうした日本の継承原則を知るならば、驚きというよりも大きな脅威、リスクを感じるのではないでしょうか。 

 なぜ日本はこの様な直系優先でない継承の在り方をとってきたのか、これを考えることで天皇の在り方、そして今後も守るべき皇位継承の大原則が見えてくるものと思います。 

 日本においても、歴代天皇も、自分の世代、自分の家族をかわいく思い、子供が男でも女でも、女しか居ない場合であってもその子に即位をさせたい、あるいは養子をもらってでも他家に移すのではなく自分達の近いところで相続をさせていきたいという人情、親心を持っていたものと思います。 

 しかし、歴代天皇は私情を抑えて、直系優先ではなく先代に遡って他家の男系男子に皇位を継承させてきました。 
 現役天皇といえども直子に相続をしない、させられない。この様な形で直系相続を否定してまでも大切にした原理、価値観とはどういうものであったのか。 

 それは、皇位自体が先代、先々代からの預かりものであって、天皇といえども自分の世代で自由に私出来るものではない。伝統、ルール、一定の条件に基づき、その範囲内で継承すること、役割を遂行することを許されたものであり、何をやっても良いというものではない。こうした考え方であったものと思います。 

 あえて直系相続ではなく男系男子という制限を設けることで、何世代か毎に直男子、直男孫の不在により先代、先々代に遡って傍系に皇位が移るという仕組みをつくり、その際に君民ともに先祖から受け継ぎ未来へ繋ぐという皇位の意味、役割と、それを積み重ねてきた万世一系の重みを再認識し、天皇への想い、国を大切にする想いを一層強めてきたものと思います。 
 
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 ◇皇位継承「男系の歴史重い」 保守派の旧宮家復帰案 

 保守派が主張する男系の継承を維持する方策が、旧宮家の血を引く男性を皇籍復帰させる案だ。
 敗戦後、連合国軍総司令部(GHQ)占領下だった1947年、明治天皇の直系男子ではない11の宮家が、皇族から離れた。保守派の根底には、現行憲法とともに11宮家の皇籍離脱もGHQから押しつけられたという意識がある。
 安倍晋三首相は3月18日の参院予算委員会で、皇位継承のあり方について「男系継承が古来例外なく維持されてきたことの重みなどを踏まえながら、慎重かつ丁寧に検討を行う必要がある」と述べている。

 政府はことしの通常国会に、今は認められていない、女性とその子どもの女系にも皇位の継承を認めることを柱とした、皇室典範の改正案を提出する方針で、内閣官房に準備室を設置し、法案の作成作業を進めています。 
 これに対して、無所属の平沼元経済産業大臣が会長を務め、自民党や民主党などの国会議員でつくる、「日本会議国会議員懇談会」は、「政府による皇室典範の見直しは、皇室の歴史を無視するものだ」として、男系による継承を維持するための対案を、議員立法で提出する方針を固めました。 

 また政府が、皇位の継承順位は、男女を区別せず直系の第1子を優先させるとしている点についても、与党内に、「兄弟姉妹間ではまず男子を優先させる方が自然ではないか」という意見が出ています。 
 政府は、改正案について皇室の歴史を大きく転換させる内容を含んでいることから、国会での審議を通じて、幅広い国民の理解を得たいとしており、通常国会の焦点の1つとなりそうです。 
毎日新聞 2019年5月1日